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バカバカしいことを大真面目に!『さらば愛しの大統領』柴田大輔監督&世界のナベアツインタビュー
さらば愛しの大統領
世界のナベアツ、宮川大輔、ケンドーコバヤシなど、お茶の間でも人気の関西芸人らが総出演し、独立国家となった大阪を舞台に、大統領と暗殺犯、捜査にあたる刑事やマスコミが巻き起こす大騒動を描いた『さらば愛しの大統領』。“笑いで日本を元気にしたい!”そんな思いが込められた本作は、大小笑いのオンパレードで、90分間笑顔になること必至のギャグ・エンタテインメント。監督は「3でアホになる」という衝撃のギャグを世に送り出し、放送作家としても活躍する世界のナベアツと、NOVAウサギやジョージアなどのCMを手掛けてきたクリエイター柴田大輔。本作で映画監督デビューを果たした両人にお話を伺いました!

──今回はW監督ですが、お2人とも初対面だったと伺いました。お互いの印象は?
ナベアツ:最初に柴田さんとW監督という話を聞いて、柴田さんの作品集を見て「この人なら信頼出来る」と思って顔合わせをしたんです。柴田さんは今やさしい顔してるんですけど、初対面の時はものすごい怖い顔してたんです。ヘビみたいな顔して、自己紹介で(蛇のマネ)"シャ〜田大輔"って言うてました。険しい顔してるなぁと…(笑)。
柴田:構えてたんでしょうね(笑)。これまでも、テレビで活躍している方と仕事上で一緒になることはあっても、「仕事の流れを説明する」というものだったんです。こういった形でナベアツさんに会うっていうのは、なかなか想定しづらいことだったし、そこでナベアツさんが「ノー」と言ったら、僕はこの映画に関わることが出来ませんから、ナメられないように構えてたのかもしれません。それがきっと「シャ〜」だったんですね(笑)
ナベアツ:この人とやったら、映画の期間中ずっと大ゲンカというか、衝突する場面が沢山あるだろうなと思いましたね。ただ、作品集を見て、「これをやれる人は、他に絶対おらんはずや!」と思ってましたから、予め作品集を見ててよかったですね。見てなかったら、たぶん"シャ〜田大輔"のままでしたね(笑)。
柴田:そうだったんだ(笑)。僕は一方的に存じあげていましたけど、確かに何処の何者か、って感じですからね。危なかった…(笑)。
──実際に、お互いに衝突することはなかったんですか?
ナベアツ:次に会った時には脚本作りに取りかかる時だったので、その時にはもうヘビは何処かに行って、今の柴田さんが現れてましたね。いい意味で意見のぶつかり合いもありました。お互い大人ですから理詰めで話し合って決められたので、和気あいあいと出来ました。
柴田:何しろオリジナルなので、脚本作りの段階では、「ああでもないこうでもない」と延々と繰り返していましたね。今思ったら、山田慶太さん(脚本)含め、本当に初対面同士の人間が集まって、よくあの時間でまとまったなと思います。
ナベアツ:本当に奇跡だと思います。
──大阪の独立、そして大統領。スケールの大きい話ですよね。どんなタイミングでこの展開になったんですか?
柴田:かなり最初の方でしたね。
ナベアツ:最初は府知事だったんですけど、「ちょっと地味やな〜」という話で大統領になりました。
──その時点でナベアツさんが主演で、大統領となった?
柴田:それはもう、「私が主演ですから」と言うので(笑)。
ナベアツ:柴田さん今、ヘビが出たね(笑)。
──お笑い映画としてもちろん楽しいですが、1シーンごとのテンポ、間合いやカメラワークなど映像が計算されていて、完成度が高いと感じました。
2人:ありがとうございます!
柴田:編集の時は、かなりテンポは気にしましたね。
ナベアツ:だいぶ使っていないシーンもあって全部捨てたんですよね。
柴田:一瀬さん(プロデューサー)が、コメディ映画で90分を越えるのはしんどいということで、「とにかく90分を越えるな!」と。もうこれ以上縮められない、という所まで脚本を作って撮影して、そのあと縮めていきました。
──出演していた芸人さん達は、それぞれの個性がよく出ていて、全編アドリブのようにも見えました。
柴田:意外とアドリブは少ないんですよ。1シーンごとに、「ここはアドリブで」って決めた部分はありますけど、全体的には8〜9割が脚本でしたね。
ナベアツ:境目がないくらい、ナチュラルなお芝居をしているんですね。
──ナベアツさんは今回、宮川さんとケンコバさんとは役者として接することになりましたが、意外な発見はありましたか?
ナベアツ:僕が思ってた以上にお芝居がうまかったですね。ドラマ以外でも引っ張りだこですから、もちろん分かっていましたけど。今回は僕の中で、力加減が難しいんじゃないかと思う場面がいっぱいあったんですが、何なくこなしていました。コメディをやらせたら、日本で他に何人いるだろう?と思うくらいでしたね。尊敬しています。
──劇中でも「世界のナベアツ」を演じていますが、自分の中で特別に切り替えた部分はありましたか?
ナベアツ:そのまんまの役なので、役作りをすることがなかったですけど、それが逆に難しかったんですよね。「これで正しいのかな?」って思うこともありました。でも、演説の部分は相当スイッチを入れました。
──演説シーンは、感動的でしたね。「アホ100%」という映画を観て感動している自分に戸惑ったくらいです(笑)
ナベアツ:(笑)丸儲けですね!笑える人は笑って、感動する人は感動して下さい。演説シーンも皆で脚本を作って、自分で演じるのは照れくさかったんですけど、僕が思っていることでもあったので、言えた感じですね。心にもないことはやはり言えないですから。
──柴田監督は、芸人さんとの仕事で刺激はありましたか?
柴田:ありましたね。自分が面白いと思ったものを、芸人さんにも面白いと思って頂かないといけないないですし。芸人さんも、面白いと思わないものをやるほど辛い事はないでしょうから、そこが厳しかったというか、自分を鼓舞しながらやっていましたね。
──映画では、様々な映画へのオマージュも入ってましたね。特にスピリッツを参考にした作品などありますか?
ナベアツ:『裸の銃(ガン)を持つ男』とかですね。僕も柴田さんも大好きなんです。でも、あれはギャグ的な部分では日本人には合わないので、"ヘコたれない勇気"みたいな、"ボケてボケてボケ倒す"、そんなスピリッツはお手本にしましたね。
──お二人から見て好きなシーンをお聞かせください。
柴田:爆発も含めて、"串かっちゃん"の一連のシーンが気に入ってます。ギャグというか、バカバカしいことを大真面目にやっている(笑)。絵の感じも含めて好きですね。
ナベアツ:好きなシーンは、クライマックスで早川刑事(宮川)がカッコ良くみえるところ(走っているシーン)ですね。串かっちゃんと一緒で、「カッコ悪い"ちょびヒゲ"付けて、何カッコつけてんねん!」と突っ込みたくなるような見方もできるし、そういう部分が多い映画だと思います。あと、ケンドーコバヤシくんがカワイイ顔するシーンがあるんですけど(早川刑事の少年時代の回想シーンの後)、サンリオピューロランドでコラボできるんちゃうかな(笑)。無骨なケンコバのカワイイ顔を撮れるのは、柴田とナベアツだけです(笑)!
──最後に、これからご覧になる方にメッセージをお願いします。
柴田:とにかくボケ続けて笑わせるということに挑戦した作品で、そういった意味ではエポックメイキングな映画になったんじゃないかと思っています。エンドクレジットが終わるまで笑って観て下さい。
ナベアツ:豪華なキャストで、めっちゃお金をかけて、大きめな映画館でやります。決してセコい映画ではありません。映画を見終わった後も、感想会で最も盛り上がる映画じゃないかと思っているので、是非、感想会込みで楽しむために映画館で観て下さい!
2010年10月29日
- 『さらば愛しの大統領』
- 2010年11月6日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
- 公式サイト:http://saraba-d.asmik-ace.co.jp/
- (C) 2010「さらば愛しの大統領」製作委員会

