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『トイレット』荻上直子監督&デイヴィッド・レンドル インタビュー

トイレット

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『かもめ食堂』『めがね』のヒットで知られる荻上直子監督の最新作『トイレット』が、8月28日(土)より公開となる。フィンランドを舞台にした『かもめ食堂』、南の島を舞台にした『めがね』に続き、本作の舞台は北米。カナダ人の3人の兄妹と、日本人の“ばあちゃん”、個性的な4人の家族が、衝突しながらも愛情という絆で結ばれていくさまを描いた家族の物語。この公開を前に、荻上直子監督と、来日したデイヴィッド・レンドル(モーリー役)にインタビューしました。
画像:『トイレット』荻上直子監督&デイヴィッド・レンドル インタビュー
──本作は完全オリジナルストーリーですが、どんな発想からこの物語が練られたのですか?
監督:5年位前から、「スカートをはくモリオ君」というアイデアがあって、でもそれだけじゃ話にならないと思っていたときに、『かもめ食堂』で来日したフィンランド人のスタッフが、日本のトイレに感動して帰って行ったんです。あと、留学経験からいつか北米で撮ってみたいという思いもありました。「スカート」「トイレ」「北米」の3つが合わさって出来たんです。
──“ばあちゃん”はほとんどセリフがありませんが、もたいさんに決めたのは?
監督:脚本を書いている時点で、もたいさんにお願いしたいと思っていました。前作『めがね』での、もたいさんが小林(聡美)さんを自転車で迎えに来て帰っていくというシーンが好きなんですけど、セリフがなくてもこんなに面白いというか、息があるお芝居をされるんだと思っていました。“ばあちゃん”のセリフなくても、もたいさんならば存在感を出してくださるだろうと思ってました。
──監督が考えるもたいさんの魅力とは?
監督:パンクスピリッツがあって正義感が強く、でもやさしく、固い石みたいなのがお腹に入っている人だなと思っています。
──モーリー役のオーディションでは「ヘンな子」を探していたそうですが、デイヴィッドさんは第一印象から「ヘンな子」だったのですか?
監督:ヘンでしたね。ヘンなメガネかけていて、「顔が見たいから取って」と言ったんですけど、「ヤダ」って言われて…、「意地悪な子だったらどうしよう」と、ちょっと悩んだんですけど、それ以外は面白くてヘンな子だったなと思いました。
デイヴィッド:僕はいたって普通だと思うけど(笑)
──「ヘンな子」と聞いてデイヴィッドさんはどんな役作りをしたんですか?
デイヴィッド:モーリーのキャラクターの変わったところも全部、監督が脚本の中に細かく書き込んでいたので、改めてモーリーのキャラクター像をじっくり話し合う必要はなかったんです。脚本を読んで理解できました。
──デイヴィッドさんはご自身でも脚本や監督業もされていますよね?荻上監督とのお仕事はいかがでしたか?
デイヴィッド:実際にセットに入っていた時は、役者として立っていたので、監督としてのクリエイティブな心理状態にはならなかったですね。でも、荻上監督の演出で演じてみて分かったのは、ミニマリズムとバランスの問題で、シンプルな方法でいかに多くを伝えることが出来るかというものでした。内容がシンプルでも脚本が力強いし、手取り足取り説明せずに、構図、空間を使って、絵だけで伝わるんだというのを、この映像作りを通じて学びました。
──監督自身は自分の作品の魅力をどう分析していますか?
監督:小さくクスクスって笑える場面とか、全体のペース、間かな。「ありそう」で「なさそう」だけど「ありそう」な感じ(笑)。『かもめ食堂』も、たぶんああいう食堂はないし、『めがね』もあんな素敵な宿はない、『トイレット』も実際にはこんな家族はいないと思う。だけど、「なさそう」で「ありそう」な、ちょっとファンタジックなところかなと思います。
──最後に、これからご覧になる方にメッセージをお願いします。
デイヴィッド:風変わりなものを観たい気分の時はオススメです。
監督:とにかく楽しんで観て頂きたいです。
2010年8月19日
『トイレット』
2010年8月28日(土)新宿ピカデリー、銀座テアトルシネマ、渋谷シネクイントほか全国公開
公式サイト:http://www.toilet-movie.com